HP ProLiant ML310e Gen8 v2 まとめ
fuji44
最新のサポート情報は以下で確認すること。
サポートセンター検索結果:
iLO
OSから独立した管理ツール iLO が使える。 以下のリンクからブラウザや専用アプリ、SSHでもアクセスできる。
WebコンソールからでもPOST中のコンソールも確認できる。 ファームウェア2.70からHTML5リモートコンソールも使えるようになって、.NETやJavaを別途インストールする必要がなくなった。
専用アプリは、HPE Lights-Outスタンドアロンリモートコンソール for Windows サポートセンターで検索して最新版を入手したほうが良い。
https://support.hpe.com/hpsc/swd/public/detail?swItemId=MTX_bc8e3ffa59904ec3b505d9964d
iLOとIPMI
iLOはIPMIの実装を含むがそのほかの機能も多く持つ。
WebコンソールでみられるiLOのログがIPMIのイベントログかと思ったがそうではないみたい。 IPMIについては別のページに書いた。
Intelligent Provisioning
以下、説明文を引用。
https://techlibrary.hpe.com/docs/enterprise/servers/gen9/tsg/ja/239278.htm
Intelligent Provisioningは、ProLiant Gen8以降のサーバーに組み込まれた単一サーバー展開ツールで、ProLiantサーバーのセットアップを簡素化し、ProLiantサーバー構成を展開するための信頼できる一貫した方法を提供します。
iLOとは別にブートできるようになっている。POST中にF10。
システムOSを簡単にインストールするためのツールやハードウェア診断ツールなどを備えている。
何らかの理由で起動できなくなった場合は、リカバリメディアで復元ができる。リカバリメディアはサポートセンターから入手できる。
サポートセンター
ハードウェア
スペックシート https://support.hpe.com/hpesc/public/docDisplay?docId=emr_na-c03761153
CPU Intel(R) Xeon(R) CPU E3-1220L v3 @ 1.10GHz (1097.48-MHz K8-class CPU)
CPUの交換手順 https://support.hpe.com/hpesc/public/docDisplay?docId=emr_na-c05163314
搭載できる可能性のあるCPU:E3 v3 ファミリーのCPUであれば動くかも。 https://ark.intel.com/content/www/jp/ja/ark/products/series/78581/intel-xeon-processor-e3-v3-family.html
サポートが明確になっていて、消費電力を抑えてアップグレードするなら E3-1230L v3
、 1240L v3
のほうがいいかも。
Memory HP 4GB 2Rx8 PC3-12800E-11 Kit DIMM 4GB PC3-12800E 256Mx8 2つ 部品番号 669238-071
対応メモリの情報 https://support.hpe.com/hpesc/public/docDisplay?docId=c03912646
公式対応メモリのリスト https://support.hpe.com/hpesc/public/docDisplay?docLocale=en_US&docId=emr_na-c03713800#N115BD
Storage HPE Smart Array P222 Controller https://support.hpe.com/hpesc/public/docDisplay?docId=emr_na-c03223655
https://h50146.www5.hpe.com/lib/products/servers/proliant/manuals/469988-591_ja.pdf
SA-P222コントローラーは、HPE D2600ディスクエンクロージャーとHPE D2700ディスクエンクロージャーをサポートしているようで、これを接続すれば拡張できるらしい。 https://support.hpe.com/hpesc/public/docDisplay?docLocale=en_US&docId=emr_na-c02212004
D2600/D2700ディスクエンクロージャーユーザーガイド https://support.hpe.com/hpesc/public/docDisplay?docLocale=ja_JP&docId=c02215605
トラブルシューティング
突然、SDカードからブートできなくなった
症状: 突然、SDカードからブートできなくなった
2020/5/26 にメモリ増強のため、シャットダウンして電源コードを抜き、メモリ追加後。その後、BIOSで各設定を見直して(PCI接続のGPUを有効にした以外変更なし)、再起動したがOSが起動しなくなった。 OSが起動できない以外の不審な点としては以下。
- iLOが遅い。ログイン画面表示、ログイン後のsummary表示などが遅い、遅くないページもある。
- iLOのログイン画面が英語。デフォルト言語を日本語にしていた。
- iLOのログイン画面でiLOのセルフテストで組み込みFlash/SDカードに問題が見つかったと表示される。
解決方法: 組み込みSDカードのフォーマットとiLOをリセットする
以下のページを参考に、組み込みSDカードのフォーマットとiLOをリセットすることで解消された。 https://support.hpe.com/hpesc/public/docDisplay?docId=emr_na-a00048622en_us
といっても大したことはしていなくて、iLOのDiagnostics(診断)画面で「Format Embedded Flash and reset iLO」をクリックしただけ。
原因: iLOパーティションの破損
iLOをフォーマットして直ったことから、組み込みSDカード内のiLOパーティションが何らかの理由で破損したことが原因だと思われる。
関係があるかは不明だが、数日前にFreeNASのアップグレードによって容量が80%を超えたため、以前のバージョンの起動イメージを削除していた。同じSDカード上でのことなので関係があるかもしれない
知ったこと: iLOパーティションが組み込みSDに作成される
- iLOのためのパーティションが組み込みSDに作られていた。組み込みSDは自分で差してFreeNASをインストールして使っていたので、そんなつもりがなかった。ファームウェアをアップグレードしたタイミングで作られた?
Insight Diagnostics のメモリテストでエラー(エラーコード: 020000)となる
症状: Insight Diagnostics のメモリテストでエラー(エラーコード: 020000)となる
Insight Diagnostics のメモリテストでほぼノータイムで全テストがエラー(エラーコード: 020000)になってしまう。
解決方法: 別のメモリテストツールを使う
別のメモリテストツールを使う。
公式から提示される回避策は Service Pack for ProLiant (SPP) のディスクから Insight Diagnostics を実行することだが、拡張サポートに入っていなければ入手できなくなっている。
詳しくは以下のサイトを参照。
https://support.hpe.com/hpesc/public/docDisplay?docId=emr_na-a00018309ja_jp
原因: Insight Diagnostics のメモリチェックに問題がある
ML310e Gen8 v2 は Intelligent Provisioning v1.71 までしか提供されないが、これに含まれる Insight Diagnostics のメモリチェックに問題があり、メモリに問題がなくてもテストがエラーとなってしまう。
資料
- HP ProLiant ML310e Gen8 v2サーバーユーザーガイド
- トラブルシューティングガイド
- HPE ProLiant ML310e Generation 8 v2 システム構成図 2016 年 10 月 27 日
- HPE iLO 5 ユーザーガイド
- ML310eに搭載されているのはiLO4だが5のガイドがサポートセンターで該当したので。
- HPE iLO 4 ユーザーガイド
- Integrated Lights-Out 4 (iLO4) - リモートコンソールの使用方法
- HPE iLO IPMI ユーザーガイド
- Intelligent Provisioning に関連するドキュメント
- HP ProLiant - Intelligent Provisioning に関する既知事例 (カスタマーアドバイザリ) 一覧